2020年02月19日

VECTOR GLIDE 使用感と魅力

皆さんはスキーを選ぶ時、何を基準にして選びますか??

「新雪での浮力の大きさ」
「1 台でどこでもイケる汎用性」
「様々な雪質への対応力」
「ゲレンデでのカービング性能」
「テンションの上がるデザイン」

このようにスキーに求めることは十人十色です。
その全てを満たすモデル数を展開しているブランドはあまり多くないと思いますが、今回紹介させて頂く VECTOR GLIDE(ヴェクターグライド)はこれら全てを満たすドメスティックスキーブランドです。

今シーズン使わせて頂いた 2 種類のスキーの使用感をお伝えしていきます。

 

ジーニアスカーボン


193cm
155-130-140
r=37m
このスキーはとにかく太いです。そして驚くほど扱い易く、速い。現在センター幅 130mmとここまで太いファットスキーを展開しているブランドは少なくなりました。その理由は滑り易いパウダースノーしか楽しめなかったからではないでしょうか。しかしジーニアスは違います。森に積もったふかふかの雪、アルパインエリア特有の密度の高い雪、日射の影響を受けた重めの雪。山に降り積もった雪は刻一刻と姿を変え、滑り手を楽しませてくれます。中にはクラストと言って、昇温や日射、風、雨などの影響を受けた非常に滑り辛い雪へと変化することもあります。そのような多様な雪質を楽しむことができるかどうかはスキーの形状や性能が大きく関わってきます。ピンテールという尖ったテール形状をしているジーニアスはターン後半の抜けが良く、クラストした雪でも驚くほどターンがしやすいです。

「ジーニアスは見た目より取りまわしし易く速いですよ。」よく聞くジーニアスの説明ですね。確かにその通りで素晴らしいです。だけれども僕がジーニアスを推す 1 番の理由は対応できる雪質が多いこと。言い換えると楽しめる雪質が多いということです。12 月末から 3 月中旬までジーニアス 1 台で思う存分楽しんで頂けます。そして対応できる雪質が多いということはより安全にバックカントリースキーを楽しむことにも繋がるはずです。

しかしセンター幅 130mm と太さがある分、固い斜面、アイスバーンはエッジグリップが甘くなり、一回り細いファットスキーに比べるとターンが大変に感じます。降雨後からの気温低下などハードなコンディションが予想できる時はジーニアスではないスキーを選択するのがベターです。そしてもう一点、スキーアイゼンを装着しなければ登れない雪質だとスキーブーツの中で足が捻れてしまい、靴擦れを起こしてしまいました。風のよく通る雪が固い尾根を登ってバフバフの沢を滑るというエリアに行く場合は予め靴擦れ対策はいつも以上に必要となります。

ジーニアスにはカーボンモデルとスタンダードモデルの 2 種類があります。カーボンは軽くて速いです。より速いスキーをお求めの方はカーボン一択でしょう。軽さを求めてカーボンは、、、。正直驚くほどの差はないと思います。カーボンの方が求められるスキー技術は高いです。ご自身の技術と相談ですね。ジーニアスの雪質への対応力や新雪での浮力の大きさに惹かれた方にはスタンダードをオススメします。

次に長さについてです。ツリーランが多い方は 185cm。利尻や白馬などのアルパインエリアによく行かれる方は思い切って 193cm を使ってみて下さい。どちらにも言えることは滑ってみると実際の長さほど長く感じません。

 

ポラーブ


135-107-125
180cm
r=23m

よく「乗りこなすの難しいんでしょ。」と言われるポラーブ。正直なところ誰でも扱える簡単なスキーではないように感じます。ぼく自身も初日は全く乗りこなせませんでした。カタログには「小気味いいショートターンを持ち合わせる。」と書いてあります。ラディウス 25mでショートターンかい。と軽くツッコミを入れて小さめのターン弧で滑り出したポラーブ 2日目。もう最高。テンション爆上がりでした。その時秋庭さんがラディウスはあくまでサイドカーブから計算したアバウトな数値だと仰っていたのを思い出しました。板の撓みをしっかり感じることができて、まるでトランポリンでもしてるかのような滑走感。急斜面の高速域でも全くバタつくことがなく、どこまでもスピードを出していける安心感がありました。パウダーはもちろんのこと、アイスバーン、ゲレンデまでまさに 1 台でどこでも楽しむことができるオールマイティなスキーです。

ただ繰り返しになりますが、誰でも扱える簡単なスキーではないように感じます。しかし決して難しいのではなく、基本に忠実なスキーといった印象です。基本的なスキー操作が身についてる方でしたらすぐに乗りこなすことができると思います。むしろスキーの楽しさを再認識し、滑り手をネクストレベルに引き上げてくれる素晴らしいスキーです。自信を持ってオススメします。一方、ターンのきっかけを上体の先行動作や、重心を内側に倒すことで掴んでいる傾向の強い方はやはり難しく感じるかもしれません。

すでにポラーブをお持ちの方でなかなか乗りこなせていないなと感じている方はショートからミドルターンぐらいのターン弧でターンの導入部分で意識的に外スキーに自ら働きかけてみて下さい。繰り返すうちにきっと今までにない感覚のターンが出来るようになるはずです。スキー技術に自信がないという方はポラーブライトをオススメします。ポラーブからメタルを抜いた扱い易いモデルです。スキー自体の重量も軽く、登りと滑りのバランスが取れたとても素晴らしいモデルです。

 

 

VECTOR GLIDE は妥協なき物創りをスローガンに製品開発を行っているブランドです。上級者のためのスキーブランドと思われている方も大勢いらっしゃいますが、どのレベルのスキーヤーにも楽しんで頂けるモデル数の豊富さがヴェクターグライドの魅力だと思います。山から競技スキーまで、ディープパウダーからピステンバーンまで必ず皆さまのスキースタイルにぴったりのモデルが存在します。スキーがより楽しくなり、人生がより楽しくなる。ヴェクターグライドは皆さまの豊かなスキーライフに寄り添い続ける最高のブランドです。

 

ヴェクターグライドは毎年、全国各地で試乗会を開催しています。是非お気軽に足をお運び頂けたらと思います。face bookやinstagramも是非フォローお願いします。少しでも興味をもって頂けた方はバナーをクリック!!

 

 

※その他試乗して好印象だったスキーのご紹介
コルドヴァ


ベクターグライドのフラッグシップモデル。
ロッカー形状のファットスキーでしかパウダーを滑ったことがない僕と同世代(27 歳)のスキーヤーに是非チャレンジしてもらいたいフルキャンバーのスキーです。

アヴェントゥーラ スーパーライト


ポラーブライトより一段階しっかりした印象でした。クイックな動きも思い通り反応してくれます。体重の軽い方には特にお勧めします。

make bc


スキー場の地形遊びが本当に楽しいスキーです。ポコジャン、当て込み、スイッチなどスキーの楽しさは無限大です。

2020年02月19日 | Posted in VECTOR GLIDE | タグ: No Comments » 

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